2022年の自動車生産台数、2015年以来の50万台超え

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2023年01月11日

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)は1月4日、12月の自動車(トラック、バスを除く)の生産台数と輸出台数を発表した。生産台数は前月比30.5%減、前年同月比6.9%減の3万7,119台、輸出台数は前月比27.9%減、前年同月比15.2%増の2万2,605万だった(添付資料「図1 自動車生産台数の推移」、「図2 自動車輸出台数の推移」参照)。輸出はブラジル、中米向けが好調だった(添付資料表参照)。ADEFAは12月単月の生産台数、輸出台数が前月比で減少した要因として、バケーションシーズンによる季節要因を挙げた。また、生産台数が前年同月比で減少した要因として、稼働率の減少を挙げた。12月は前年同月に比べて稼働日が3日少なかった。

2022年の累計生産台数は53万6,893台で、前年比23.5%増加した。生産台数が50万台を超えたのは2015年以来だ。同期間の輸出台数は32万2,286台で、前年比24.3%増加した。輸出台数が30万台を超えたのは2014年以来となっている。

マルティン・ガルデアノADEFA会長は2023年の生産台数の見通しについて「見通しを示すには時期尚早だ」としながらも「通常は第1四半期(1~3月)の実績をみて見通しを発表しているが、好調な外需に対応するための各社の増産計画によると、生産台数は2022年に底打ちしたものと期待している」と述べた。トヨタ・アルゼンチンは12月16日、同社公式プレスリリースで、2023年より三直体制で生産を行い、生産能力を年間18万2,000台とすることを発表している。また、アルゼンチン経済省は12月15日、フォルクスワーゲンが2024年からコルドバ州の工場でトラック4車種とバス1車種の生産を開始すると発表している。

アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、12月の自動車国内販売(新車登録)台数(トラック・バスを含む)は、前月比42.3%減、前年同月比11.9%増の1万8,906台だった(添付資料図3参照)。2022年の自動車登録台数は、前年比6.8%増の39万5,540台だった。ACARAのリカルド・サロメ会長は2022年の特筆すべき出来事として、自動車登録台数に占める国産車率が約60.0%に達したことを挙げた。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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