欧州各国、中国からの入国について新型コロナ関連の水際措置を再導入

(英国、フランス、イタリア、スペイン、EU、中国)

欧州ロシアCIS課

2023年01月04日

中国の新型コロナウイルス関連政策の変更(2022年12月28日記事参照)に伴い、欧州各国が中国からの入国に関して、新型コロナ関連の水際措置を再導入している。英国、フランス、イタリア、スペインでの措置は以下のとおり。

英国政府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、中国本土から1月5日以降に英国へ入国する場合は、11歳以下を除き、出発前2日以内に受けた新型コロナ検査の結果(英語、フランス語、スペイン語のいずれか)を提供しなければならない。

在中フランス大使館外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、1月5日から1月31日までに中国からフランスへ入国する場合、11歳未満を除き、出発前48時間以内に受けたPCR検査または抗原検査(セルフテストは不可)の陰性結果(英語またはフランス語)を搭乗時に提示する必要がある。併せて、新型コロナ感染の症状がないことや、搭乗前の14日間に陽性者との接触を感知していないこと、到着後15日間は連絡が取れる状態とすること、到着時の検査結果が陽性の場合は到着から7日間の自主隔離を行い、隔離終了時に再度検査を受けることに同意する宣言書PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を搭乗前に提出しなければならない

イタリア保健省は12月28日から1月31日まで、中国(香港、マカオを含む)からイタリアへ入国する場合は、無症状の6歳未満などの例外を除き、以下の措置を義務付けた(イタリア外務省ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

  • 入国前72時間以内に受けた分子検査、もしくは入国前48時間以内に受けたスワブによる抗原検査の陰性結果の提示。
  • 空港到着時、またはそれが不可能な場合は、入国後48時間以内に管轄保健当局で実施するスワブによる抗原検査を受ける。
  • 抗原検査の結果が陽性の場合、直ちに分子検査を受け、隔離を行う必要がある。
  • 隔離期間を終了するには、抗原検査または分子検査を再度受け、陰性結果が必要。

スペイン保健省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(最終更新日:1月2日)によると、中国からスペインに入国する場合は、12歳未満を除き、EUのデジタルCOVID証明書、もしくはこれと同等と認定されている証明書の所持が義務付けられる。不所持の場合は、出発前72時間以内にサンプル採取した核酸増幅検査(NAT)か、出発前24時間以内にサンプル採取した迅速抗原検査の陰性結果(スペイン語または英語)を提示しなければならない。

EUでは12月13日付で、EU域外からの入域に伴う新型コロナ関連の規制措置を撤廃する勧告を採択していた(2022年12月14日記事参照)。1月1日からEU理事会の議長国となったスウェーデンは1月2日付のプレスリリースで、EU域内への中国からの渡航者対応に関して、1月4日に加盟国で協議を行うと発表している。

(上田暁子、土屋朋美)

(英国、フランス、イタリア、スペイン、EU、中国)

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