タイ・スリランカFTAの締結交渉、4年ぶりに再開

(タイ、スリランカ)

バンコク発

2023年01月23日

タイ商務省貿易交渉局(DTN)は116日、タイとスリランカ間での自由貿易協定(FTA)締結に向けた第3回交渉を1910日にスリランカのコロンボで実施したと発表した。両国の交渉団は、FTAが貿易投資の拡大に重要なツールとなるとして、2023年中に隔月で会合を行い、交渉を大幅に進展させた上で、2024年初頭には妥結を目指す考えで合意した。

分野別の会合では、物品貿易、原産地規則、税関手続き、貿易円滑化、サービス貿易、投資、経済協力などについて議論を交わした。

DTNによると、スリランカ側はタイとのFTA交渉を重要視しているという。タイ・スリランカFTAの交渉は、新型コロナウイルスの感染拡大と、スリランカ側の関連機関の再編などにより、第1回、第2回交渉が2018年に行われて以降、約4年間停滞していた。第4回交渉は、タイのバンコクで実施される予定。

2022111月のタイ・スリランカ間の貿易総額は33,430万ドルとなっており、タイの対スリランカ輸出は25,300万ドル、対スリランカ輸入は8,130万ドルとなっている。主な輸出品目は、ゴム、繊維、宝石・貴金属、プラスチック・ペレット、機械・部品など。主な輸入品目は、宝石・貴金属、電気機械・部品、衣料品、植物・製品、化学品などだ。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、スリランカ)

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