三菱電機、南インドでエアコン生産工場の建設発表
(インド、日本)
チェンナイ発
2023年01月16日
三菱電機は1月12日、インド南部タミル・ナドゥ(TN)州にルームエアコンと空調機器用圧縮機の生産工場を建設することを発表した。インドの販売拠点のミツビシ・エレクトリック・インディア(Mitsubishi Electric India、MET)を通じ、約267億円の投資を行う計画だ(同社プレスリリース1月12日)。
同社は2010年にMETを設立後、空調冷熱機器の輸入販売を開始。インド国内で販売拡大を進めてきた。インドでは今後、人口増加や経済成長により、空調冷熱機器の需要増加が見込まれるが、その安定供給を図る目的で、今回、インド内での生産開始が決定された。
TN州に隣接するアンドラ・プラデシュ州でも、ダイキン工業の100%子会社ダイキン・エアコンディショニング・インディア(Daikin Air-conditioning India)がスリ・シティ工業団地に75.5エーカーの土地を取得し、エアコンなど生産工場の建設を現在進めている。同工場は2023年後半には生産開始予定だ(同社プレスリリース2022年4月7日)。
日本の2大エアコンメーカーがそろって南インドで生産を行う日も近い。南インドではこの分野でも日系製造業のプレゼンスが高まりそうだ。
(中山幸英)
(インド、日本)
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