米ウインター・ファンシー・フードショー、3年ぶりにジャパンパビリオン出展

(米国、日本)

ロサンゼルス発

2023年01月30日

米国ラスベガスのラスベガス・コンベンション・センターで11517日、ウインター・ファンシー・フードショーが開催された。47回目を迎えた見本市は2022年に開催地をサンフランシスコからラスベガスに移し、今回は約1,100社が出展した。会場入口の正面に設置されたチーズパビリオンでは、巨大な展示が目を引き、開幕初日から活気を帯びた。会場の一角で7つのカテゴリー別に展示されたスポットライト・ショーケースでは、「オーガニック」「ナチュラル」「ビーガン」「グルテンフリー」「ラクトースフリー」「ケトン食(KETO)」「非遺伝子組み換え(Non-GMO)」「植物由来(Plant base)」など、マーケットの潮流を示すキーワードが目につき、スタートアップ企業も注目を集めていた。アフターコロナを感じさせるノーマスクの会場は、クリエーティビティーとイノベーションにあふれていた。

インターナショナルパビリオンでは、日本やカナダのほか、イタリア、フランス、スペイン、ギリシャ、EUと、欧州諸国による展示が多かったが、アジアからはタイとインドネシアもパビリオンを設置した。プレゼン会場では、フェアトレードのハーブティーや有機ココナッツオイルを使用したチップスを扱うインドネシアの若い経営者が米国市場への参入について熱く語った。

ジェトロは3年ぶりにジャパンパビリオンを設置し、39社・団体が出展した。あられ、有機ラーメン、コメ、和牛、ホタテ、サバ、茶、調味料、加工食品など、試食・試飲可能な対面による売り込みの場となった。出展者は17都道府県から集まり、24社は初出展だった。海外渡航が制限された新型コロナ禍以降、初めての海外出張あるいは海外展示会という声も多く聞かれた。

ジャパンパビリオンの一角には、米国の展示会で初の取り組みとなる「ジェトロ・デジタル・マーケットプレース」を設置し、米国のオンライン・マーケットプレースに出品している企業のサンプル製品を展示した。ここでは、オンライン・トゥ・オフライン(Online to OffilineOtoO)マーケティングの場として、売り込みが実施された。また、全国醤油工業協同組合連合会のブース(計12社)もジャパンパビリオンに隣接して設置され、日本企業の存在感を示すかたちとなった。

ジャパンパビリオンでの3日間の商談件数は1,000件を超え、鹿児島産和牛や目新しいスモークバター、米菓、調味料などがバイヤーの人気を集めていた。

写真 フードショーのテープカット(ジェトロ撮影)

フードショーのテープカット(ジェトロ撮影)

写真 インドネシア企業によるプレゼン(ジェトロ撮影)

インドネシア企業によるプレゼン(ジェトロ撮影)

写真 にぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

にぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

写真 ジェトロ・デジタル・マーケットプレース(ジェトロ撮影)

ジェトロ・デジタル・マーケットプレース(ジェトロ撮影)

写真 全国醤油工業協同組合連合会のブース(ジェトロ撮影)

全国醤油工業協同組合連合会のブース(ジェトロ撮影)

(和波拓郎)

(米国、日本)

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