2023年の食品輸入サンプル検査強化品目を公表

(台湾、日本)

農林水産・食品市場開拓課

2023年01月11日

台湾の衛生福利部食品薬物管理署は「2023年食品や関係産品の輸入サンプル検査強化品目外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を公表した。台湾当局による輸入検査の結果、違反回数が多い品目は輸入サンプル検査強化品目として、通常のサンプル検査の抽出比率よりも高い抽出比率を適用する。台湾当局は同対象品目を生産国・地域別に公表しており、2023年は6カ国・地域の18品目が対象となった。

このうち日本からの輸入品について指定されている品目は、次のとおり(CCCコードは台湾固有の輸入貨物分類表で上6桁は基本的にHSコードと同一)。

  • CCCコード0709.99.90.90.8 生鮮・冷蔵のその他野菜
  • CCCコード0805.21.10.10.8 生鮮の温州みかん
  • CCCコード0807.19.90.00.5 生鮮のその他メロン
  • CCCコード0809.30.00.10.5 生鮮の桃
  • CCCコード0810.10.00.00.8 生鮮のいちご
  • CCCコード1902.30.10.20.5 即席めん(畜肉を含まない)

今回の公表では、各品目に対する2022年の検査不適合の主要因を新たに記載し、日本については「生鮮・冷蔵のその他野菜」が重金属の最大基準値超過、その他5品目が残留農薬規制違反だった。台湾の重金属規制は食品安全衛生管理法第17条に基づいた「食品中の汚染物質および毒素に関する衛生基準」(中国語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます英語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の付表1で規定している。また、残留農薬規制は食品安全衛生管理法第15条に基づいた「残留農薬許容量基準」(中国語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます英語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で規定し、ポジティブリスト制を採用している。同基準の付表1~5で、使用を認めている農薬と作物の組み合わせとその最大残留基準値(MRL:Maximum Residue Level)、外因性最大残留許容量、MRLが定めていない農薬、使用が禁じられている農薬、残留農薬許容量基準を適用する農産物の分類をそれぞれ記載している。一律基準値はないため、日本から輸出する品目が同基準を満たしているか、事前に確認を。残留農薬許容量基準のデータベース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますからも検索可能。

(川原文香)

(台湾、日本)

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