空港の新保安検査技術導入の法案提出、液体、パソコンなど取り出し不要に

(英国)

ロンドン発

2022年12月19日

英国政府は12月15日、国内の大規模空港でのセキュリティー手続きの簡素化に向けた法案を提出外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしたことを発表した。政府は空港に対し、2024年6月までに新しいセキュリティー技術を導入することを義務付ける。この結果、搭乗者は液体物やタブレット、ノートパソコンなどの電気製品を、機内持ち込みの手荷物に入れたまま保安検査を受けられるようになるとしている。さらに、現在、液体については機内の持ち込みが100ミリリットルに制限されているが、これを2リットルに拡大する予定としている。ただし、政府は、液体の容量については乗り継ぎや復路のフライトで使用する空港のルールを事前に確認することを乗客に推奨している。

この新たなセキュリティー技術は、2018年以降に一部の空港で試験されていたもの。政府の方針に先駆けてロンドン・シティ空港は11月25日、2023年4月から、すべてのセキュリティーレーンでノートパソコンや液体物を手荷物に入れたまま通過できるようになることを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同空港では現時点でこうしたセキュリティーレーンを1つだけ試験的に導入しており、2023年4月までにすべてのレーンに導入する予定としている。このセキュリティー技術は、米国ジョージア州アトランタのハーツフィールド・ジャクソン空港、シカゴのオヘア空港、フィンランドのヘルシンキ空港、オランダ・アムステルダムのスキポール空港でもすでに使用されている(「ガーディアン」紙11月25日)。

(島村英莉)

(英国)

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