バリ島への入国者増加、宿泊施設の稼働も回復傾向に

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年12月19日

インドネシア中央統計庁(BPS)は12月1日、10月の外国人訪問者数が67万8,530人だったと発表した。前年同月比4.6倍、前月比でも4.6%の増加となった。2022年1月~10月の累積の外国人訪問者数は392万人に達した。

経路別の入国訪問者数は、空路44万6,703人、海路15万2,063人、陸路7万9,764人だった。空路では、バリ州のングラ・ライ国際空港からの入国が30万5,152人と最も多く、ジャカルタに近接するスカルノ・ハッタ国際空港からの入国が11万2,527人と続いた。国籍別の入国者数は、マレーシアが10万6,080人と最も多く、オーストラリアが9万2,980人、シンガポールが8万4,480人、東ティモールが6万6,120人と続いた。日本人の入国は9,210人にとどまった(添付資料表1参照)。

入国訪問者数の増加に伴い、宿泊施設の稼働率も上昇した。10月の星付き宿泊施設の客室稼働率は52.3%で、前月比で約2.3ポイント上昇した。前年同月比では6.7ポイント上昇した(添付資料表2参照)。総合値でも前月比2ポイント、前年同月比6.8ポイント上昇した。州別にみると、バリ州では、前年同月比28.6ポイントの増加だった。

旅客増加に伴い航空会社が路線再開へ

入国者数の回復に伴い、航空会社でも路線を再開する動きがある。国営のガルーダ・インドネシア航空は11月11日から成田~デンパサール間の直行便を再開した。また、メルボルン~ジャカルタ間の直行便を11月23日から、メルボルン~デンパサール間の直行便を12月9日から再開するなど、観光需要やインドネシア人留学生の帰省需要の取り込みを図っている(「コンパス」紙12月9日)

(尾崎航)

(インドネシア)

ビジネス短信 f6235ea3e0070720