チェンナイメトロの運行管理システム業務を日立レールSTSが落札

(インド)

チェンナイ発

2022年12月15日

インドのチェンナイメトロ(CMRL)は12月6日、日立レールSTSの合弁企業が、信号システム・車両制御・映像管理システム業務を162億ルピー(約275億円、1ルピー=約1.7円)で落札したと発表した(チェンナイメトロ公式発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。本車両制御システムにより、運転手を要しない自動運転が行われる予定だ。さらに、このシステムにより、90秒間隔の運行が可能になるという。現在、タミル・ナドゥ(TN)州チェンナイでは、2線の地下鉄(第1フェーズ)が運行されており、さらに3線(第2フェーズ)が建設中となっている。

また、チェンナイメトロとフランスの輸送機器大手アルストムの子会社アルストム・インディアは11月に、入札手続きを経て、一部区間の車両調達に関する契約を94億6,920万ルピーで締結したことを公表している(チェンナイメトロ公式発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)アルストム公式発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。車両は、TN州に隣接するアンドラ・プラデシュ州のスリ・シティで生産され、2024年8月以降に、計78両の自動運転車両が納入される予定だ。

チェンナイメトロの第2フェーズ建設には、日本政府より総額1,485億1,900万円の円借款が供与されている〔日本外務省公式発表(1)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。現在、チェンナイのいたるところでチェンナイメトロの建設が進んでおり、2025年6月までに、一部区間の運行開始が予定されている。

(浜崎翔太)

(インド)

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