カナダ航空大手ウエストジェット、4月末から成田・カルガリー便就航、アジア便を初開設

(カナダ、日本)

トロント発

2022年12月09日

カナダ航空大手のウエストジェット(本社:アルバータ州カルガリー)は12月5日、成長戦略の一環として、アジア初の就航地として成田国際空港への新規就航を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2023年4月30日から週3便の季節便(カルガリー~成田)を運航する。

同社は10月にアルバータ州政府と航空分野の成長に関する覚書を締結外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、カルガリー国際空港での単一のグローバル接続ハブの構築を約束する一方、同州政府は州内の航空・観光産業振興に向け、数年にわたって約7,300万カナダ・ドル(約73億円、Cドル、1Cドル=約100円)を拠出することを約束していた。今回の発表はその一環で、東京便のほか、欧州に対しては、カルガリーとバルセロナ(スペイン)、エディンバラ(スコットランド)間の新規就航や既存路線の増便により、双方向の観光機会を増やし、カナダ西部と欧州間の接続を強化するとしている。覚書での試算では、ウエストジェットの成長に伴う経済効果を200 億Cドル以上、観光支出70億Cドル以上と見込んでいる。

同社は東京便の就航について「東京の広大な近代建築や伝統的なルーツ、観光やビジネスでのアルバータ州との確立された関係、アジア地域の50以上の都市への接続性から、東京がウエストジェットのアジアにおける最初の目的地に選ばれるのは自然なことだ」と説明した。東京便はアルバータ州からアジアへ直行する唯一の太平洋横断便となるという。

同社のアレクシス・フォン・ホーエンスブローク最高経営責任者(CEO)は「大陸間路線の拡大を皮切りに、今後の発表では国内線と北米線の追加に焦点を当て、新年には顧客にさらに手頃な旅の選択肢を提供する予定」とコメントした。

発表を受けて、アルバータ州のダニエル・スミス州首相は「新路線により、アルバータ州は世界中の主要都市にアクセスできるようになった。今後もこのような朗報を期待し、アルバータ州の航空・観光分野の発展に引き続き尽力していく」として、前出の覚書によるカルガリーへの何十億Cドルもの新規投資に期待を寄せていると述べた。

(飯田洋子)

(カナダ、日本)

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