ムーディーズが格付け引き下げ、民間債権者への悪影響を懸念

(ガーナ)

アクラ発

2022年12月08日

大手格付け会社ムーディーズは11月29日、ガーナのグローバル・スケール長期格付けを「Caa2」から「Ca」に引き下げると発表した。ガーナ政府が11月に発表した2023年度予算案で、現地通貨建てと外貨建ての債務の再編計画が民間債権者に多額の損失を与える可能性が高いと判断した。

ガーナでは、新型コロナウイルス感染症対策費の捻出のため、公的債務が急速に拡大したが、ロシアのウクライナ侵攻による物価高騰やサプライチェーン寸断の影響を受けて債務状況はさらに悪化し、国際金融市場での資金調達が困難な状態に陥っている。さらに、高インフレと現地通貨安が外貨準備高の減少に拍車をかけている。10月のインフレ率は前年同月比40.4%を記録し、11月の主要通貨に対する現地通貨価値は年初から53.8%下落した。

また、ムーディーズは格付けの見通しについて、前回9月30日に「検討中」としていたが、今回は「安定的」と見直した。ガーナ政府はIMFと年内の支援プログラム妥結に向けて協議を進めており、12月1日から13日までIMFの担当者がガーナ入りしている。政府は今後3年間で30億ドルの支援をIMFから引き出すことを目標としている。

(柴田北斗)

(ガーナ)

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