「日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」がリヤドで開催
(サウジアラビア、日本)
ドバイ発
2022年12月28日
ジェトロは12月26日、サウジアラビア投資省、日本の経済産業省、中東協力センターとの共催で「日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」をサウジアラビアの首都リヤドで開催した。約300人(日本政府・企業関係者約150人、サウジアラビア政府・企業関係者約150人)が参加した。
両国間の戦略的パートナーシップ「日・サウジ・ビジョン2030」の下、一層の関係深化を目的に開催された同フォーラムでは、ハーリド・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・ファーレフ投資相が歓迎のあいさつを行い、「サウジアラビアと日本は70年間の歴史があり、エネルギー分野を中心に多くの投資がなされてきた。サウジアラビアは2030年までに3兆3,000億ドルの累積投資を求めており、日本が得意とする脱炭素や製造業、観光、コンテンツ、eスポーツといった分野での投資を期待している」と述べ、参加した日本企業に対してサウジアラビアへの投資を呼びかけた。西村康稔経済産業相は開会あいさつで「大企業からスタートアップまで、多くの日本企業によるサウジアラビアでの取り組みを後押ししていきたい」と述べた。
続いて、サウジアラビア投資省、中東協力センター、サウジアラビア国家民営化センター、ジェトロがサウジアラビアの投資環境や各組織の活動についてプレゼンテーションを行った。その後、日本企業とサウジアラビア政府・企業との間で計15の協力覚書(MOU)が締結された。
フォーラムの後半には、4つのテーマ(eスポーツ、製造業、脱炭素、イノベーション)ごとにパネルディスカッションを実施し、各分野のサウジアラビアでの投資機会や日本企業の事業展開の可能性について、日本・サウジアラビアの政府・企業関係者らが活発に意見交換した。
ビジネスフォーラムの前日と開催後には、フォーラムに参加した日本企業関係者向けに、現地の企業や日系企業への訪問や、サウジアラビア政府が推進するギガプロジェクト「NEOM」の「The Lineプロジェクト」を紹介するビジターセンターへの視察が行われた。
(太田尭久)
(サウジアラビア、日本)
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