ミュンヘンで国際スポーツ用品専門見本市「ISPO」が開催
(ドイツ)
ミュンヘン発
2022年12月05日
国際スポーツ用品専門見本市「ISPO」が11月28~30日に、ドイツ南部バイエルン州のミュンヘンで開催された。同見本市は1970年から毎年開催されているが、2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンライン開催だったため、2年ぶりの展示会場での開催となる。
主催したメッセ・ミュンヘンの12月1日の発表によると、今回の「ISPO」には50以上の国・地域から1,700社以上が出展、そのうちの約90%がドイツ国外からの出展だった。なお、日本企業の出展社数(在外日系企業からの申し込み分を含む)は20社。同様の出展形式だった2020年と比較すると、出展者数は約40%減少したが、今回の出展者の約20%は初めて出展する企業で、引き続き注目度の高い見本市であることがわかる。また、今回の来場者数は2020年に比べて50%近く減少し、約4万人だった。国外からの来場の比率は約73%で、前回から約3ポイント上昇した。来場者は主としてドイツ、イタリア、フランス、英国、オーストリアなどから来場していた。
同見本市では、スポーツファッション、アウトドア、スノースポーツなどさまざまなスポーツ分野の商品が展示されたほか、「フューチャー・ラボ(Future Lab)」というホールでは、70社以上のスタートアップ企業が最新技術を展示していた。「Future Lab」の中に設けられた特設エリア「Sustainability Hub」では、リサイクルをはじめとする各社のサステナビリティーに関連するさまざまな取り組みが紹介されていた。個社の展示ブースでも、自然素材やリサイクル素材の活用など、サステナビリティー関連の展示が多く見られた。
次回の「ISPO」は2023年11月28~30日にミュンヘンで開催予定。
(宮林和夢)
(ドイツ)
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