福岡県、香港でオンライン酒蔵ツアーを実施

(香港、福岡)

香港発

2022年12月15日

福岡県産品輸出促進協議会は、香港の商業の中心地である銅鑼湾(コーズウェイベイ)で、福岡県産の食材を取り扱う飲食店「Kagura牡蠣小屋」において、同県の酒蔵とオンラインで接続した「酒蔵ツアー」を125日に開催した。同イベントには、香港の卸売業者や飲食店関係者が参加。福岡県として、香港でオンライン酒蔵ツアーの実施は初の取り組みとなった。

同イベントは、新型コロナ禍においても福岡県産日本酒の販路をさらに拡大させることを目的として実施。参加者は、福岡県の6酒蔵が準備した計14商品(注)の日本酒などを試飲しながら、事前に撮影されたVR動画で酒蔵の施設の様子や歴史、それぞれの商品が持つ味の特徴、つくり手の日本酒にかける思いなどが紹介された。

また、酒蔵の担当者とのオンライン商談の機会も設けた。

同イベントの事務局を務めた福岡銀行の稲冨武所長は「福岡県は日本でも有数のコメの産地。福岡県の酒蔵は、福岡県産米を使っておいしいお酒を造っており、ぜひ福岡県産日本酒の良さを知っていただきたい」と意気込みを語った。

同イベントに参加した卸売業者や飲食関係者からは、「香港にいながら、実際に酒蔵の様子を見ることができて、大変勉強になった」「商品の名前の由来、ストーリ性などが聞けてよかった」「香港で見たことがない日本酒も多くあった。ぜひ、自社の飲食店でも仕入れてみたい」との声が聞かれるなど、大変盛況だった。

なお、同イベントに参加した6酒蔵のうち5酒蔵が、2023110日から11日にかけて開催される「香港インターナショナル・ワイン & スピリッツ・フェア」にも出展予定で、イベント参加者に対して同フェアへの誘致を図った。

写真 開会のあいさつを語る福岡銀行の稲冨所長(ジェトロ撮影)

開会のあいさつを語る福岡銀行の稲冨所長(ジェトロ撮影)

写真 オンライン酒蔵ツアーで紹介された日本酒(ジェトロ撮影)

オンライン酒蔵ツアーで紹介された日本酒(ジェトロ撮影)

写真 オンライン商談会の様子(ジェトロ撮影)

オンライン商談会の様子(ジェトロ撮影)

(注)参加企業と出品商品は以下のとおり

  • 池亀酒造:Kuro Kabuto 純米吟醸 デザイナーズラベル、ぷるぷる梅酒
  • 勝屋酒造:純米酒 沖ノ島、純米酒 Honoka
  • 喜多屋:大吟醸 極醸 喜多屋、本醸造 喜多屋 蒼田
  • 小林酒造本店:竹滴 大吟醸、博多の森 超辛口純米、meromero 北海道メロン
  • みいの寿:三井の寿 大辛口 純米吟醸、三井の寿 純米大吟醸 酒未来
  • 篠崎:朝倉、比良松 純米大吟醸 挑、比良松 大吟醸40

(柴田祐作)

(香港、福岡)

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