南アフリカ日本商工会議所、インド商工会と南アでイベント開催

(南アフリカ共和国、インド、日本)

ヨハネスブルク発

2022年12月27日

南アフリカ日本商工会議所とジェトロは1124日、インド商工会との共催で「インド商工会&南ア日本商工会議所ネットワーキングセッション」を南アフリカ共和国のヨハネスブルクで開催した。南アに進出している日系企業やインド企業など約50人が集まり、南アに進出しているアネスト岩田、NEC、丸紅、三菱東京UFGが各社の事業紹介を行った。

インド側は商工会に所属する5社が事業を紹介した。総合資源会社でインド最大手のアルミニウム製造のベダンタ(Vedanta)は今後3年間で予定する国外投資は100億ドルに上るとし、アルミニウムの精錬関係事業で南アへの投資を計画する。日本企業とはESG(環境・社会・ガバナンス)関連などの事業での提携に関心があるとした。イオンエクスチェンジ(Ion Exchange)は南ア企業との合弁で南アと南部アフリカで水処理事業を展開しており、ベトナムでは丸紅と提携した実績がある。そのほか、銅とアルミニウムリサイクル事業などを展開するアルフェコ・ビア・アルミニウム(Alfeco-Veer Aluminium)や世界中で鉱業資材を供給するテガインダストリーズ(Tega Industries)、インドのティア1で自動車部品サプライヤーのKLTグループが登壇した。

インド商工会によると、南ア進出インド企業は現在約150社に上り、インド商工会員企業は67社で大企業が中心だ。分野は自動車・同部品、機械、貿易、消費財と幅広い業種が進出している。また、2021年のインドから南アへの輸出額は約533600ドルで、上位品目は石油、自動車、医薬品、輸送機器関連部品、通信機器、化学品だ。輸出品の中には、自動車や関連部品を中心に、在インド日本企業がインドで生産しているものも含まれており、第三国連携の拡大が期待されている。

写真 ネットワーキングセッション会場(ジェトロ撮影)

ネットワーキングセッション会場(ジェトロ撮影)

(堀内千浪)

(南アフリカ共和国、インド、日本)

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