ボルアルテ大統領が内閣改造、元防衛相と元国家警察幹部を起用、暴動対応を強化

(ペルー)

リマ発

2022年12月22日

ペルーのディナ・ボルアルテ大統領は12月21日、ペドロ・アングーロ・アラナ首相を解任し、後任にルイス・アルベルト・オタロラ・ペニャランダ元防衛相を任命し、同日付で宣誓式を行った。

防衛相の後任にはホルヘ・ルイス・チャベス・クレスタ氏を任命した。同氏は2020年にマルティン・ビスカラ政権下で防衛相、2021年にペドロ・カスティージョ政権下でエネルギー鉱山省鉱業担当副大臣を務めた。前内閣で就任の数日後に国内暴動で死者が多数出たことに抗議して辞任した教育相と文化相の後任には、オスカル・マヌエル・ベセーラ元教育省課長とレスリー・カロル・ウルテアガ・ペーニャ元文化省文化遺産文化産業担当副大臣をそれぞれ任命した。内相には元国家警察幹部のビクトル・エドゥアルド・ロハス・エレーラ氏が就任した。他の14閣僚は前内閣から続投となった。

ボルアルテ大統領は首相の交代について、発表前のテレビ取材で、前大統領派による暴動への対応に適した「実務者でなく、より政治交渉にたけた人選を行う」としており、内閣改造でも、継続性を優先して最低限の閣僚交代にとどめることを示唆していた(その他の新内閣は添付資料参照)。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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