PM2.5が高レベル、深刻なダッカの大気汚染

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年12月22日

バングラデシュでは、12月に入って気温が下がり冬の季節を迎えているが、ダッカ市内の大気汚染が深刻な状況だ。在バングラデシュ米国大使館が発表している「Air Quality Data外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」では、12月以降、PM2.5(微小粒子状物質)の数値が150を上回っており、米国の基準では「不健康」(Unhealthy)となっている。また、12月中旬以降、朝晩の時間帯は数値が300を超える時間も多く、同基準では「有害」(Hazardous)を示し、空気が白くかすむほどだ。雨季が始まる4月頃以降はPM2.5の数値も100を切るようになるが、3月ごろまではPM2.5の数値が高い水準が続くため、注意が必要だ。

PM2.5の数値が高い際の基本的対策は外出を控えることで、外出時にはマスクを着用するなど、大気汚染と同様の対策を講じる必要がある。日系企業の駐在員は、オフィスや家庭の室内で空気清浄機を利用する場合も多く、冬の大気汚染対策の基本となっている。バングラデシュに出張する際などは、PM2.5の数値にも注意してほしい。

なお、在バングラデシュ米国大使館の「Air Quality Data外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」は1時間おきに最新情報を確認でき、外出時などにも有用だ。

写真 ダッカ市内の朝の空気の様子(ジェトロ撮影)

ダッカ市内の朝の空気の様子(ジェトロ撮影)

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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