年末年始見据え1月9日まで新型コロナ対策を延長

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年12月09日

インドネシア政府は12月5日、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染対策のための活動制限について、2023年1月9日まで4段階のうち最も低い「レベル1」をインドネシア全域で再延長するとした(活動制限レベル1の主な内容については、在インドネシア日本大使館外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますウェブサイト参照)。引き続き、新型コロナ感染対策アプリ「PeduliLindungi」(プドゥリリンドゥンギ)の活用など感染対策が求められる。マスクの着用免除に関しては、人が密集していない屋外のみ認められる。なお、2022年12月18日まで開かれている2022年サッカーワールドカップ・カタール大会の中継放送をレストランやカフェで観戦する場合についても触れ、飲食時以外はマスク着用を求めた。

内務省のサフリザル地域管理総局長は「本措置はクリスマスや正月といった年末年始の休暇に先立ち、礼拝所やその他の公共施設での新型コロナまん延を予防し、感染増加率を抑制することを狙いとする。また、ジョコ・ウィドド大統領も述べているが、引き続き全てのコミュニティーにワクチン追加接種の重要性を呼びかけたい」と述べた(「CNBCインドネシア」12月6日)。

直近の新規感染者数について、インドネシア保健省は12月6日の新規感染者が3,704人、累計668万6,181人になったと発表した。新規感染者数は12月4日時点で2,548人と、10月31日以来約1カ月ぶりに3,000人を下回っていたが、12月6日は前日を1,510人上回り、1週間ぶりに前日比で増加した。また、政府の新型コロナ対応タスクフォースは、12月5日時点で3回目のワクチン接種を完了した市民の割合は28.58%と報告している(「アンタラ」12月5日)。

なお、ジャワとバリでの活動制限については内務相指示2022年50号、ジャワとバリ以外の活動制限は内務相指示2022年51号で規定されている。

(八木沼洋文)

(インドネシア)

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