日本のスタートアップ5社がマレーシア訪問、連携・協業を摸索

(マレーシア)

クアラルンプール発

2022年12月07日

ジェトロとマレーシアの大手財閥サンウェイ(SUNWAY)・グループのアクセラレーター部門であるSUNWAY iLABSは、111416日の3日間、日系スタートアップ5社によるマレーシア訪問ミッションを実施した。本事業は、マレーシア企業とのアライアンス(業務提携・技術提携・出資・合弁事業設立など)やM&Aによるビジネス開発や新規事業創出などを目指す日本企業に対して、SUNWAY iLABSが大手財閥のネットワークを生かして協業先候補の発掘から事業化に向けたメンタリングまでを伴走支援するもの。

事業に採択されてミッションに参加したのは、AI inside外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますSaaS(サービスとしてのソフトウエア)〕、BoostDraft外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますSaaS)、クレジットエンジン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(フィンテック)、レブコム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますSaaS)、80&Company外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(エドテック)の5社。これらの企業はB to Bの省力化に資するサービスが多いのが特徴であり、着実な経済成長の下で高度化、省力化を目指すマレーシアの産業ニーズとのマッチングに期待ができる。また、各社はすでに海外ビジネスの経験があり、その経験を生かしながらマレーシアでのビジネス展開を摸索した。

写真 ピッチ後のネットワーキングセッションの様子(ジェトロ撮影)

ピッチ後のネットワーキングセッションの様子(ジェトロ撮影)

参加者からは、「他の参加スタートアップ各社とも親睦を深める時間があったことで、顧客紹介や、スタートアップ同士での今後の協業の可能性なども考える契機になった」と初のリアル開催ならではのコメントが寄せられたほか、「単独でサンウェイのような大手財閥とのネットワークを構築することはできない。プログラムのお陰で接点を持つことができ、今後のビジネス展開に大きな助けになった」とアクセラ機能や実証フィールドを持つ現地企業とのパートナーシップがマレーシアでビジネス展開を摸索するうえでの鍵になる点が評価された。

本「J-Bridgeアクセラレーションプログラム(マレーシア)」は2019年から毎年実施し、これまでに累計15社を支援してきた。うち5社がマレーシア国内で事業成果を上げている。2022年度は10月~20233月に、ワークショップや外部向けピッチプログラムを実施する予定だ。

(山本りりな)

(マレーシア)

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