アフリカ最大級の食品見本市「Food Africa」開催、日本企業も出展

(エジプト、日本)

カイロ発

2022年12月19日

エジプト・カイロで1257日、アフリカ最大級の国際食品・飲料見本市「フード・アフリカ(Food Africa外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」が開催された。主催者のウェブサイトによると、31カ国・地域から600社・団体以上が出展し、前回開催(2021年)の28カ国・地域、442社・団体を上回る規模となった。国別では、イタリアやドイツなどの欧州諸国や、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、クウェートなどの湾岸諸国に加え、トルコ、インド、ブラジルが大型の国別パビリオンを設けた。

写真 展示会場の外観(ジェトロ撮影)

展示会場の外観(ジェトロ撮影)

写真 展示会場の内部(ジェトロ撮影)

展示会場の内部(ジェトロ撮影)

出品物は、地元企業による野菜や果物の加工品のほか、中東の伝統菓子やスナック類を含む菓子類、コーヒー、炭酸飲料など、現地消費者の趣向に合わせた商品が目立った。また、食品・飲料のみならず、包装や食品加工機械、食品事業者向け決済サービスや小売店の売上管理システムをはじめとするフードテックなど、食品業界に関わる周辺産業の出展も数多くみられた。

日本からは、神奈川県川崎市の食品専門商社エージェイエフが出展し、日本メーカーの菓子類をエジプト市場に紹介した。同社はアジアを中心にビジネスを展開してきたが、今後成長が見込まれるアフリカ市場にも挑戦すべく、同見本市に出展したという。営業部長の中村健之氏は「渡航前は不安もあったが、予想以上に具体的な引き合いがあって驚いた。現地消費者の趣向など、実際に渡航しないと得られない情報を入手できたことも出展の成果だ」と述べた。今後、現地富裕層向けの小売店などをターゲットにビジネスを進める予定だ。

写真 エージェイエフのブース(ジェトロ撮影)

エージェイエフのブース(ジェトロ撮影)

(塩川裕子)

(エジプト、日本)

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