第3四半期のGDP成長率は前期比2.0%

(ニュージーランド)

シドニー発

2022年12月23日

ニュージーランド統計局は12月15日、2022年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率が前期比2.0%(季節調整値)だったと発表した。2四半期連続のプラス成長になった。前年同期比では6.4%増だった。

産業別にみると、輸送・倉庫業(前期比9.7%増)、鉱業(6.1%増)、建設業(5.1%増)、保健衛生・社会支援(5.1%増)、科学技術、管理・支援(3.2%増)が大きく伸びた(添付資料表参照)。個別の業種で見ると、輸送支援サービス、航空サービス、重工・土木業、政府による保健衛生や社会支援、コンピュータ関連サービス、雇用・事務サービス、旅行サービスなどが好調だった。一方、農林水産業(0.8%減)、小売・宿泊業(0.7%減)などでは減少した。

グラント・ロバーソン財務相は「観光客数の回復、建設事業の増加などにより、ニュージーランド経済は堅調に成長を続けている。この成長でわが国は今後の世界経済の景気減速の試練に立ち向かう準備ができた」と述べた。また、第3四半期の成長率(前年同期比6.4%)は、オーストラリア(同5.9%)、カナダ(3.9%)、ユーロ圏(2.3%)、日本(1.7%)、英国(2.4%)、米国(1.9%)、OECD諸国(2.5%)などの先進諸国と比べて高かったことも強調した。

(青島春枝)

(ニュージーランド)

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