11月の自動車生産と販売は堅調も輸出が減少

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年12月22日

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)は125日、11月の自動車(トラック、バスを除く)の生産台数と輸出台数を発表した。生産台数は前月比1.8%増、前年同月比14.8%増の53,378台、輸出台数は前月比16.3%減、前年同月比3.5%減の31,365台だった(添付資料「図1 自動車生産台数の推移」、「図2 自動車輸出台数の推移」参照)。輸出の63.4%を占めるブラジル向けも前月比1.6%減少した。

ADEFAによると、2022年1~11月の累計生産台数は499,774台で、前年同期比26.6%増加した。同期間の輸出台数は299,681台で、前年同期比25.0%増加した(添付資料表参照)。マルティン・ガルデアノADEFA会長は「世界的な半導体不足や物流の問題、また国内に数々の課題を抱えているにもかかわらず、2022年1~11月の生産台数と輸出台数は前年同期比で伸びている。2022年の残り数週間と2023年もこの成長を維持させるには、政府との対話を続けることが重要」との認識を示した。

アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、11月の自動車国内販売(新車登録)台数(トラック・バスを含む)は前月比3.2%増、前年同月比18.3%増の32,499台だった(添付資料図3参照)。ACARAによると、輸入規制強化の影響によって輸入台数が減少し、自動車の供給不足が続いているものの、国内市場の需要はまだまだ旺盛だ。輸入規制が緩和されれば、2023年の自動車販売は拡大できると意気込んでいる。自動車登録台数に占める国産車率は約60.0%に達した。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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