中部地域のエコシステムを海外に情報発信

(日本、世界)

名古屋発

2022年12月12日

ジェトロは112829日の2日間、セントラル・ジャパン・スタートアップ・エコシステム・コンソーシアム(Central Japan Startup Ecosystem Consortium)(注1)と共同で、国内外メディア招聘(しょうへい)ツアーを実施した。同ツアーは、日本の中部地域の強みや魅力を海外に発信し、海外の投資家、企業、人材を同地域に呼び込むことを目的とし、内閣府のスタートアップ・エコシステム形成推進事業(注2)の一環として実施したもの。中部地域の自治体と企業が連携して同目的のメディア招聘ツアーを行うのは、初めて(添付資料表参照)。

参加メディアは、国内に支社を構える欧州やアジアを代表する海外メディアと、国内の国際英字メディア合計10社。招聘中、名古屋大学などの支援機関において、名古屋市、浜松市などに拠点を置く企業が、参加メディアに自社の取り組みを紹介した。具体的には、スタートアップ企業7社および大手製造業3社が、「モビリティ」をテーマに据え、自動運転や高齢者向け運転支援技術、エアモビリティなどに関するプレゼンテーションや、配膳ロボの実機体験デモを行った。そのほか、3つの自治体(注3)と2つの大学(注4)が、スタートアップ企業支援やアントレプレナーシップ教育に関する取り組みを紹介した。ツアー全体を通して、日本有数の製造業集積地域である中部の魅力とともに、産官学が連携してエコシステム育成に取り組む姿をメディアにPRした。

メディアからは「各社の技術は大変興味深い」「今まで知らなかった中部地域の魅力を知ることができた」など好評を得た。また、参加企業からは「これまで不足していた海外向けPRのきっかけになれば」といった期待の声が多く寄せられた。

写真 配膳ロボットの実機体験デモを行うスタートアップ企業(ジェトロ撮影)

配膳ロボットの実機体験デモを行うスタートアップ企業(ジェトロ撮影)

写真 開発中のエアモビリティを電子パネルで体験するメディア(ジェトロ撮影)

開発中のエアモビリティを電子パネルで体験するメディア(ジェトロ撮影)

(注1)セントラル・ジャパン・スタートアップ・エコシステム・コンソーシアム(Central Japan Startup Ecosystem Consortium):愛知県、名古屋市、浜松市、一般社団法人中部経済連合会、名古屋大学などが本コンソーシアムの構成自治体・団体。

(注2)スタートアップ・エコシステム形成推進事業:スタートアップ・エコシステム拠点形成戦略(20196月)に基づき、エコシステムの中核となる拠点都市を全国より8都市選定。国内外の産学官連携を通じて、スタートアップの成長を支援し、各拠点都市におけるスタートアップ・エコシステムの形成を加速することを目指す。

(注3Central Japan Startup Ecosystem Consortiumを構成する愛知県、名古屋市、浜松市。

(注4)名古屋大学(愛知県)、光産業創成大学院大学(静岡県)。

(堀池桃代)

(日本、世界)

ビジネス短信 0f8fda728503554a