バーデン・ビュルテンベルク州で自動車部品サプライヤーデー開催、講演やビジネスマッチング

ドイツのバーデン・ビュルテンベルク（BW）州主催の自動車部品サプライヤー関連イベント「サプライヤーデー（Automotive Suppliers' Day Baden-Württemberg）」が11月30日に開催された。会場はBW州シュツットガルトから南東約15キロのエスリンゲン。今回で24回目を迎えた。開催方法はハイブリッド形式となり、BW州と共催した産業クラスターのイー・モビール・ベーベー（e-mobil BW）によると、会場には約300人、オンラインで約150人が参加した。

今回のサプライヤーデーは、特にBW州での（1）重要な部品や原材料に関する取り組み（2）バリューチェーン構造の変革への対応（3）燃料電池技術分野の新たなビジネスチャンスなどに重点を置いた。自動車産業の関係者と研究施設の専門家による講演とパネルディスカッションのほか、ビジネスマッチングが行われた。ビジネスマッチングには、自動車部品大手のボッシュ、ダイムラー・トラックとボルボの燃料電池の開発・製造の合弁会社セルセントリック（cellcentric）、排気系システム・自動車部品大手のエバスペッヒャー（Eberspaecher）など合計52社が参加した。

サプライヤーデーの冒頭あいさつに立ったBW州のニコル・ホフマイスター・クラウト経済・労働・住宅相は「BW州の自動車部品サプライヤーは、現在の国際経済関係や地政学的状況により、多数の挑戦課題に直面している。そのため、地域内連携の強化とノウハウの発展はこれまで以上に重要になっている」と強調した。

また、イー・モビール・ベーベーのフランツ・ローゲン社長は、機械工業が盛んなBW州は燃料電池技術の拠点として魅力があり、特に燃料電池スタック製造と電解プラントの建設などで高いポテンシャルがあることを示した。

当日の全講演とパネルディスカッションの録画（英語通訳付き）はイー・モビール・ベーベーのYouTubeチャンネルで配信されている。

次回のサプライヤーデーは2023年11月16日にエスリンゲンで開催される予定。

（クラウディア・フェンデル）