11月の消費者物価上昇率は5.55%、3カ月連続で低下

(タイ)

バンコク発

2022年12月12日

タイ商務省が12月7日に発表した2022年11月の消費者物価指数(CPI)上昇率外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、前年同月比で5.55%となり、前月(5.98%)から伸びが鈍化した。主に生鮮野菜、生鮮果物、食肉などの生産量の増加による価格下落が影響し、3カ月連続で消費者物価上昇率は低下した。

品目別の上昇率では、食品・非アルコール飲料8.4%(10月9.58%)、コメ・小麦・穀物製品4.2%(4.13%)、総菜9.48%(9.19%)、外食9.21%(8.78%)、通信費マイナス0.01%(マイナス0.08%)、生鮮食品8.08%(10.48%)、生鮮野菜マイナス6.88%(6.13%)、エネルギー13.09%(13.07%)、電気・燃料・水道13.21%(13.21%)、公共運賃5.65%(5.55%)、車両燃料11.60%(11.55%)など。

振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数については、エネルギー価格に起因する生産コストの上昇を受けて3.22%上昇し、前月(3.17%上昇)からわずかに伸びが加速した。

商務省によれば、12月のCPI上昇率も同程度になり、エネルギー、食品、公共輸送の価格が主な押し上げ要因になると予測。2022年通年のCPI上昇率については5.5~6.5%と予測している。

(藤田豊)

(タイ)

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