BYD、高級新エネ車ブランド立ち上げへ

(中国)

広州発

2022年11月10日

中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は11月8日、傘下の高級新エネルギー車(NEV)ブランド「仰望汽車」を立ち上げたと、微博(Weibo)アカウントを通じて発表した。

企業情報データベース「企査査」によると、BYDは11月7日、NEVの完成車販売やモーターを含む部品販売などを主要事業とする「深セン仰望汽車販売」を設立。

現地報道によると、製品の価格帯は80万~150万元(約1,600万~3,000万円、1元=約20円)で、ブランドや製品、販売サービスネットワークなどで、全て独立したチームで運営するという(「第一財経」11月8日)。

BYDはこれまで手の届きやすい価格帯(10万~30万元程度)で中国市場に展開してきた。最も高価格の車種「唐DM-p」でも、補助金を勘案した価格で約30万元だが(ブランドウェブサイトよりジェトロ調べ)、新ブランドでは高級車路線にかじを切る。

2022年1~9月、BYDのNEV販売台数は前年同期比3.5倍の118万台だった。また、中国自動車流通協会自動車市場研究分会(CPCA)の統計によると、BYDは同期に国内NEVのシェアトップを維持している。

(汪涵芷)

(中国)

ビジネス短信 f456a56c52324c7e