「ウェブサミット2022」開催、ジェトロもブース設置、日本のスタートアップ8社出展

(ポルトガル、日本)

パリ発

2022年11月11日

欧州最大級のスタートアップイベント「ウェブサミット2022外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が1114日、ポルトガル・リスボンで開催された。160カ国・地域から71,033人が参加。スピーカーは1,050人、スタートアップは2,296社、投資家は1,081人だった。また、参加者全体の42%を女性が占めた。

111日付オンラインジャーナル「SAPO」によると、開会式でポルトガルのアントニオ・コスタ・シルバ経済・海洋水産相が「デジタルバウチャー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)に9,000万ユーロの資金を充当し、今後4年間で3,000のスタートアップを支援する」と発表。さらに、起業家にとってポルトガルが「欧州で最も積極的な」移住先となるよう、ストックオプション制度(注2)を奨励するなど、新たな措置を含むスタートアップ法を準備していると述べた。ほかに、暗号資産(仮想通貨)取引最大手バイナンスのチャンペン・ザオ共同創業者兼最高経営責任者(CEO)や米国アップルのリサ・ジャクソン副社長(環境・政策・社会イニシアチブ担当)が登壇。最後にウクライナのオレナ・ゼレンスカ大統領夫人がロシアの侵攻を受けている自国の窮状を訴え、よりよい未来をつくるためにこそ技術を用いるべきと発言し、ウクライナへの支援を訴えた。

ウェブサミットの公式ブログによると、会期中はピッチコンペ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが連日開催され、最終ピッチには世界中から集まった2,296社のスタートアップの中から105社が残り、人工知能(AI)プラットフォームを提供するジョージアのスタートアップ、テネオ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが優勝した。同社のアナ・ロバキッジェCEOは「ジョージアには素晴らしい企業が多数存在する。これがジョージアのスタートアップエコシステムをより多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と述べた。

ジェトロは、「J-Startup外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを含む8社から成るジャパンパビリオンを設置し、出展企業をサポートした。

最終日の114日に開催されたプロダクトピッチイベント「マシーンデモ」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、事前審査で厳選されたスタートアップ19社が自社製品を紹介。J-Startupで東北大学発ベンチャーのエーアイシルク外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが登壇し、多数の視聴者の前でバイタルセンシングが可能な導電性繊維を披露した。同社の原雄二常務取締役兼最高執行責任者(COO)は「落ち着いて発表ができ、聴衆にも製品を理解いただけた。デモ終了直後にはベンチャーキャピタル(VC)からもコンタクトがあり、手応えを感じている」と話した。

写真 ウェブサミットの開会式(ジェトロ撮影)

ウェブサミットの開会式(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

写真 エーアイシルクのデモ(ジェトロ撮影)

エーアイシルクのデモ(ジェトロ撮影)

(注1)ポルトガルの復興レジリエンス計画に含まれているスタートアップ支援策。気候変動対応などグリーン成長の要素を含むデジタルビジネスモデルを有するスタートアップに対し、研究開発やインキュベーション、アクセラレーション、コンサルサービスなどの利用料金、高度人材雇用経費資金として、返金不可のバウチャー(補助金)を政府が提供する。

(注2)株式会社の経営者や従業員が自社株を一定の行使価格で購入できる権利。

(伊藤生子、小野恵美)

(ポルトガル、日本)

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