2022年度8~10月期の失業率は6期連続改善

(香港)

香港発

2022年11月24日

香港特別行政区(以下、香港)政府統計処は1117日、2022810月期の失業率(季節調整済み、速報値)について、同年79月期から0.1ポイント改善の3.8%と発表した(添付資料図参照)。失業率の改善は6期連続となった。

業種別にみると、「建築業」「小売・宿泊・飲食業」「運輸・倉庫・郵便・宅配サービス・情報・通信業」と「公共行政・社会・個人サービス業」の4業種は前期(202279月期)から改善した。うち、改善幅が最大となったのは「小売・宿泊・飲食業」の個人消費や観光に関連するセクターで、前期から0.6ポイント改善して5.2%となった。

政府労働・福祉局の孫玉菡局長は「労働市場は、域内経済活動の回復とともに改善が続いている」と分析。また、今後の労働市場の見通しについて、孫局長は「域内経済活動の実績次第」と指摘したうえで、「金融引き締めが引き続き需要を制約するだろう。一方で、(新型コロナウイルスの)感染動向が制御され、防疫措置が適切に緩和されるのであれば、電子消費券の配布と相まって、経済活動は次第に正常化に向かうだろう」との見方を示した。

(松浦広子)

(香港)

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