食品用プラ製器具は電子ライセンス取得が必要に、タイ工業省は11月末に説明会実施へ

(タイ)

バンコク発

2022年11月16日

2023年1月3日から開始される食品用プラスチック器具および電子レンジ用プラスチック食品容器の工業規格(TIS)義務化(2022年10月22日記事参照)に当たって、タイ工業省工業規格局(TISI)は11月5日、事業者側に対して電子ライセンスなどの取得を求めることを明らかにした。

TISIは、事業者側での具体的な手続きにかかる説明会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを11月30日に実施する予定。主に下記4点について解説される見通しだ。説明会はタイ語で実施され、申し込みをオンラインで受け付けている外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

  1. 事業者(製造業者、輸入業者)はどのような準備をしなければならないか
  2. 電子ライセンスを取得する方法
  3. 関連法規
  4. TIS655およびTIS2493に基づくプラスチック製品の種類

事業者による電子ライセンス申請の対象となる製品は下記のとおり。

  • TIS 655 Part1-2553:調理、貯蔵、消費用の単一素材/複数素材、単層または多層から成る食品用プラスチック製容器で、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルアルコール(PVAL)、ポリメチルペンテン(PMP)を素材とするもの。
  • TIS 655 Part2-2554:調理、貯蔵、消費用の食品用プラスチック製容器で、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を素材とするもの。
  • TIS 655 Part3-2554:アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ASB)、スチレンアクリロニトリル(SAN)を素材とする食品用プラスチック製容器。
  • TIS 2493 Part1-2554:電子レンジで繰り返し加熱する容器。ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルアルコール(PVAL)、ポリメチルペンテン(PMP)を素材とするもの。
  • TIS 2493 Part2-2556:電子レンジ加熱用容器で、使い捨てのもの。ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)を含み、耐熱温度は100度以上であること。

(宮口莉央、デゥアンパニッチ・チュティマ)

(タイ)

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