サムスン電子がスマートフォンの製造・販売を開始、他社も続く

(エジプト、韓国、フィンランド、中国)

カイロ発

2022年11月04日

エジプトの10月26日付け現地メディアは、韓国の電子機器大手サムスン電子がエジプトでスマートフォン「Galaxy A」の製造・販売を初めて開始すると報じた。首都カイロから南に150キロほど離れたベニ・スエフに位置する同社工場で製造され、エジプト全国のサムスンの店舗および正規取扱店で販売されるという。同工場からは現在、タブレットやテレビなどの製品が中東全域およびアフリカ36カ国に輸出されている。

米国の調査会社IDCによると、エジプトにおける2022年のスマートフォン販売台数は前年比1.0%増の1,310万台に上っている。同国でスマートフォンの製造に乗り出すのはサムスン電子だけではない。現地メディアによると、フィンランドのノキアは8月、エジプトの電子機器メーカーであるエティサール・フォー・アドバンスト・インダストリーと、スマートフォンを含む携帯端末100万台の生産を2022年中に行うための協力覚書を締結した。また、中国のオッポ(OPPO)は、9月にエジプト情報技術産業開発庁(ITIDA)との間で、2,000万ドルを投資してエジプトに携帯電話工場を設立する覚書に調印した。同じく中国のビボ(vivo)も、エジプトでスマートフォンを生産するとしている。

(塩川裕子)

(エジプト、韓国、フィンランド、中国)

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