ジャワ島・バリ島などの新型コロナ対策を延長、感染増加傾向も

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年11月11日

インドネシア政府は、新型コロナウイルス対策のための活動制限をジャワ、バリ両島では11月21日、両島以外では12月5日まで4段階のうち最も低い「レベル1」を維持するとした(活動制限レベル1の主な内容については、在インドネシア日本大使館外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますウェブサイト参照)。引き続き、新型コロナウイルス感染対策アプリ「PeduliLindungi」の活用や、マスクの着用などが求められる。

内務省のサフリザル地域管理総局長は「本措置は新型コロナウイルス感染増加率を抑制するためのもの。すべての地域で、引き続き注意を払っていただきたい。最近の感染増加は、人々の感染対策意識が弱まっていることが原因とも考えられる。引き続きマスクの着用、石けんでの手洗いなどの感染対策、PeduliLindungi の活用、ワクチンの追加接種が重要」と述べた(「CNBCインドネシア」11月8日)。

インドネシア保健省は11月8日の新規感染者が6,601人となり、累計653万1,721人になったと発表した。新規感染者数は8月12日以来約3カ月ぶりに6,000人を超えた。ブディ・グナディ・サディキン保健相は「XBB、BA.4およびBA.5といったオミクロン亜系統(サブバリアント)がインドネシアに侵入したことによる影響も大きい」と述べている(「コンパス」11月8日)。

なお、ジャワとバリでの活動制限については内務大臣指示2022年47号、ジャワとバリ以外の活動制限は内務大臣指示2022年48号(インドネシア語、添付資料参照)で規定されている。

(八木沼洋文)

(インドネシア)

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