政府が外国投資促進に向けた環境整備へ

(スリランカ)

コロンボ発

2022年11月02日

スリランカのラニル・ウィクラマシンハ大統領は1020日、コロンボ市内の不動産開発地区「ハブロックシティー」で開かれたオフィスビルの開所式で、海外からの投資促進に力を入れる考えを示した。同大統領は、現在取り組んでいる債務再編交渉以降を見据え、「スリランカは輸出志向の経済を実現し、外国からの投資を増やし続けなければならない」と述べた。その上で、投資に適した環境整備に向け、早急に対策を取っていると強調した。

主な投資促進に向けた取り組みとして、政府は投資委員会(BOI)と輸出促進庁(EDB)、輸出信用保険公社(SLECIC)を1つの投資促進機関として集約することを検討しており、同大統領は、集約化に向けた委員を任命しているという。ウィクラマシンハ政権は金融経済安定化・国家政策省の傘下にもともとあったBOIEDBを、貿易投資促進を図る投資促進省(Ministry of Investment Promotion)の傘下機関として9月に新たに位置づけるなど、構造改革に着手している。投資促進省は20226月に新設された省庁だ。

一方で、スリランカでは、投資認可の遅れが投資家から長年指摘されてきた。そこで、政府は、BOIの前身であるコロンボ拡張経済委員会の下で1970年代後半に導入した経済開発や投資促進に関する法律の改定を通じ、投資決定プロセスの円滑化に注力する予定だ。また、BOI1019日、投資家にワンストップサービスを提供するための「投資円滑化センター(Investor Facilitation Centre)」を開設した。非効率的な投資承認プロセスという課題に対処するため、省庁間の調整を強化した上で、投資家に向けて効率的なサービスの提供を目指している。

(ラクナー・ワーサラゲー、大井裕貴)

(スリランカ)

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