米カリフォルニア州、2022年第1~3四半期の乗用車販売台数の約18%がZEVに

(米国)

サンフランシスコ発

2022年11月04日

米国カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)が10月18日に更新した最新データによると、2022年第1~3四半期(1~9月)の州内乗用車販売台数のうち、ゼロエミッション車(ZEV、注1)が17.7%を占める外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますことが分かった。

カリフォルニア州における2022年第3四半期時点のZEV販売台数(中古車を含む)は25万486台で、すでに2021年の年間販売台数(25万279台)を超えている。このままのペースで進めば、2022年の年間販売台数は約36万台となる見込み。燃料タイプ別では、バッテリー式電気自動車(BEV)が20万9,702台で全タイプの83.7%を占め、プラグインハイブリッド車(PHEV)は3万8,742台(15.5%)、燃料電池車(FCV)は2,042台(0.8%)となっている。

同時期の州内ZEV販売台数を郡別にみると、ロサンゼルス郡が6万8,681台と圧倒的に多く、全体の4分の1以上(27.4%)を占める。同郡だけで、サンフランシスコ・ベイエリア9郡(注2)の合計(7万812台)とほぼ同程度を販売したことになる。ただし、人口当たりでみると、ロサンゼルス郡は143人当たり1台、ベイエリアでは107人当たり1台ZEVを購入したことになる(注3)。

メーカー・モデル別にみると、トップ10のうち、テスラが1~4位を独占しており、「モデル3」(6万9,306台)、「モデルY」(6万5,355台)、「モデルX」(9,214台)、「モデルS」(8,960台)の合計が6割強を占める。5位以降は、フォード「マスタング・マッハE」(7,512台)、現代「アイオニック5」(6,221台)、ジープ「ラングラー・アンリミテッド」(5,384台)、シボレー「ボルトEUV」(5,313台)、トヨタ「プリウス・プライム」(4,578台)、起亜「EV6」(3,954台)だった。

なお、全米でみると、2022年第3四半期の新車販売台数に占めるZEVの割合は6.8%と2桁にも届いていない。

(注1)BEV、PHEV、FCVを含む。

(注2)サンフランシスコ・ベイエリア9郡とは、サンフランシスコ、サンマテオ、サンタクララ、アラメダ、コントラコスタ、ソラノ、ナパ、ソノマ、マリンを指す。

(注3)ロサンゼルス郡の人口は982万9,544人、サンフランシスコ・ベイエリア9郡の総人口は758万2,582人(ともに国勢調査2021年推計値)。

(田中三保子)

(米国)

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