国際電気標準会議(IEC)総会で先端技術分野の国際標準案を提案

(韓国)

ソウル発

2022年11月09日

韓国の産業通商資源部国家技術標準院は113日、米国サンフランシスコで開催された「第86回国際電気標準会議(IEC)」において、次世代半導体、ナノ技術、ディスプレーなど先端技術分野における13の国際標準案を提案したと発表した。

13の国際標準案の内訳は、(1)次世代半導体ニューロモーフィック(注1)素子の性能・信頼性の評価方法など半導体分野が5案、(2)ホログラフィックディスプレーの測定方法が1案、(3)グラフェン(注2)還元度の分析評価方法、グラフェン基盤物質の非表面的測定方法などナノ技術分野が7案となっている(添付資料表参照)。

イ・サンフン国家技術標準院長は「次世代先端技術分野で優位性を確保するためには技術の開発と同時に国際標準化戦略を講じることがこれまで以上に重要になる」と述べ、「研究開発と標準化の連携を強化する政策的支援を通じ、より多くの韓国企業の技術が国際標準となり、世界市場進出に役立つよう努力していく」と強調している。

(注1)脳の神経細胞であるニューロンを模した電子回路によって構成されるコンピュータで、機械学習・推論を高速かつ低消費電力で実行できる。

(注2)蜂の巣状の平面構造で統合された炭素(カーボン)からなるナノ物質で、電気伝導性が銅の約100倍優れている。硬度は金属の約200倍、軽さは約1,000倍以上の特性を持つ。

(当間正明)

(韓国)

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