12月から入境上限数を毎週20万人に引き上げ

(台湾)

中国北アジア課

2022年11月15日

台湾の中央流行感染症指揮センター(CDC)は11月14日、1週間の入境上限者数を12月1日から20万人に引き上げると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。台湾域内での新型コロナウイルス感染者数の減少や、防疫と医療キャパシティーなどを考慮し、現行の毎週15万人からの引き上げを決定したという。

台湾は10月13日以降、入境者の隔離検疫を廃止して、7日間の自主防疫のみとするなど、水際措置を緩和してきた(2022年9月29日記事参照)。CDCによると、11月13日時点の直近1週間の入境者数は前週比12%増の延べ9万2,000人余りと、顕著に増加しているという。

CDCは上限引き上げを決定した背景について、各国・地域や台湾が水際措置を緩和している中で、年末やクリスマス休暇、2023年の春節(旧正月)休暇を控えていることに言及。これらの時期に出入境需要の拡大が見込まれると説明した。

このほか、CDCは、入境者は空港などで4回分の新型コロナウイルス検査キットを受け取り、7日間の自主防疫期間中に検査を行うよう求めた(注)。また、入境前の14日間に感染が疑われる症状がある場合は、入境時、自主的にCDCや検疫担当者に申し出るよう呼びかけた。その場合、検疫担当者の評価・判断に基づき、唾液採取による検査を行うとともに、空港からの移動について防疫車両の優先利用を手配するとした。

(注)入境時や自主防疫期間中の注意事項などは、観光局のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに日本語でまとめている。

(柏瀬あすか)

(台湾)

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