ミュンヘンでコンポーネント・システム・アプリケーション専門見本市「electronica」開催

(ドイツ、日本)

ミュンヘン発

2022年11月29日

国際コンポーネント・システム・アプリケーション専門見本市「エレクトロニカ(electronica)」が111518日、ドイツ南部バイエルン州ミュンヘンで開催された。同見本市は1964年から2年ごとの開催で、前回(2020年)はオンラインのみだったため、実際の出展としては4年ぶりとなった。

主催したメッセ・ミュンヘンの1118日の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、今回の「electronica」には48カ国・地域から2,144社が出展、国外からの出展割合は約64%だった。実際の出展形式だった2018年と比較すると、出展社数は31.4%減だった。ただし、メッセ・ミュンヘンによると、出展社は来場者の質や商談の内容について満足していたという。また、日本企業の出展社数(在外日系企業からの申し込み分を含む)は約120社だった(併催「SEMICON Europe」分を含む)。ナショナルブースの出展は英国、イタリア、フランス、オランダ、中国、インドなどだった。

今回の来場者数は2018年に比べて約14%減少し、約7万人だった。国外からの来場の割合は約54%で、2018年から約4ポイント上昇した。来場者は主としてドイツ、イタリア、オーストリア、フランス、英国などだった。欧州以外では、米国、イスラエル、トルコなどからの来場が多かった。

今回、半導体関連展示会「SEMICON Europe」も併催され、1.5ホール分で展示が行われた。ただし、「electronica」と「SEMICON Europe」の間に仕切りはなく、両展示会場は自由に行き来できるかたちとなった。

electoronica」には、宮城県内の産業高度化と半導体関連海外企業の宮城県への誘致・集積を図るため、宮城県と東北大学マイクロシステム融合研究開発センターが連携し、大学の半導体・センサー関連の研究結果を展示し、海外企業との商談を行った。出展に際してはジェトロが支援した。

写真 展示ホール内の様子(メッセ・ミュンヘン提供)

展示ホール内の様子(メッセ・ミュンヘン提供)

写真 宮城県と東北大学マイクロシステム融合研究開発センターが出展(ジェトロ撮影)

宮城県と東北大学マイクロシステム融合研究開発センターが出展(ジェトロ撮影)

次回の「electronica」は2024111215日にミュンヘンで開催される。

(高塚一)

(ドイツ、日本)

ビジネス短信 9cf30846c83304a0