米中西部9州の知事選、イリノイ、ミシガンなどで民主党現職が当選確実に

(米国)

シカゴ発

2022年11月10日

米国で11月8日の中間選挙と同日に実施された州知事選で、中西部9州の結果は、ネブラスカ州を除き、それぞれ現職知事の当選が確実となった(CNNの米国東部時間9日午後6時30分時点データに基づく)。

シカゴ市のあるイリノイ州では、現職のJ.B.プリツカー知事(民主党)が53.8%の得票率を得て、ドナルド・トランプ前大統領が支持する共和党候補のダレン・ベイリー氏(得票率43.5%)を破り、2期目の当選を確実にした。

日系企業の拠点が多いミシガン州では、現職のグレッチェン・ウィットマー知事(民主党)が得票率54.5%で、トランプ前大統領が支持する共和党候補のチューダー・ディクソン氏(得票率43.9%)を抑え、2期目の当選を確実にした。

選挙直前に「接戦」といわれてきたウィスコンシン州では、現職のトニー・エバース知事(民主党)が51.1%の得票率を得て、トランプ前大統領が支持する共和党候補のティム・マイケルズ氏(得票率47.8%)を破り、2期目の当選を確実にした。

最後まで接戦となったカンザス州では、現職のローラ・ケリー知事(民主党)が得票率49.3%となり、トランプ前大統領が支持する共和党候補のデレク・シュミット氏(得票率47.5%、州司法長官)を抑え、2期目の当選を確実にした。

このほか、現職のピート・リケッツ知事(共和党)が任期満了となったネブラスカ州では、ネブラスカ大学理事会のメンバーのジム・ピレン氏(共和党)が得票率60.2%を得て、民主党候補のキャロル・ブラッド州上院議員(得票率35.4%)を破り当選を確実にした。ピレン氏はトランプ前大統領の支持を受けていなかったが、民主党候補に大きく差をつけた。

オハイオ州では現職のマイク・デワイン知事(共和党)、サウスダコタ州では現職のクリスティ・ノーム知事(共和党)、アイオワ州では現職のキム・レイノルズ知事(共和党)、ミネソタ州では現職のティム・ウォルツ知事(民主党)がそれぞれ当選を確実にした。その他の中西部のミズーリ州、インディアナ州、ノースダコタ州では州知事選は行われなかった。

(星野香織)

(米国)

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