米中間選挙の連邦下院選は共和党優勢、トランプ派候補が奮闘

(米国)

米州課

2022年11月09日

11月8日に米国中間選挙の投開票が実施された。CNNの報道によると、全議席が改選された連邦下院選(435議席、任期2年)では、日本時間9日午後3時(米東部時間9日午前1時)時点で、事前の大方の予想どおり、共和党が190議席の獲得を確実にし、過半数に迫っている。フロリダ4区・7区・13区、バージニア2区、テネシー5区、ジョージア6区、ニュージャージー7区の7選挙区で、共和党が民主党から議席を奪取する「フリップ」となった。民主党もオハイオ1区とイリノイ13区で共和党から議席を奪取したが、選挙前に有していた222議席(注)から議席を減らしており、共和党が下院多数党となる見通しが高まった。

9選挙区で接戦

連邦下院選では、共和党が190議席、民主党が167議席の獲得を確実とした一方で、残る78議席の現時点での見通しは明らかになっていない。中でも9選挙区(カリフォルニア13区、コネチカット5区、イリノイ17区、ミシガン7区、ネバダ1区、ネバダ3区、ニューヨーク19区、ペンシルベニア8区、ワシントン8区)で接戦が予想されている(270トゥ・ウィン11月7日時点)。なお、民主党が当該9選挙区全てで勝利したとしても、そのほか当選確実(151議席)、優勢(25議席)、やや優勢(18議席)、わずかに優勢(5議席)を合わせて208議席となり、過半数218議席には届かない。共和党は当選確実(186議席)、優勢(16議席)、やや優勢(19議席)、わずかに優勢(6議席)を合わせて227議席の獲得が予想されている。

トランプ派新顔候補が躍進

ドナルド・トランプ前大統領に対する2021年の弾劾裁判では、「反トランプ派」共和党議員10人が賛成票を投じたが、今回連邦下院選に立候補しているのは、そのうち2人だ。ダン・ニューハウス氏(ワシントン4区)が当選確実、デビッド・バラダオ氏(カリフォルニア22区)はわずかにリードしている。一方で、トランプ氏の支持を受け、現職への対抗馬として立候補した新顔候補は25人で、13人は集計作業が続いているが、10人の当選と、2人の敗戦が確実となっている。

中間選挙では、連邦下院で政権政党が議席を減らすのが通例となっているが、バイデン政権は一層難しい政策運営のかじ取りを強いられる。オランダの金融機関INGは中間選挙前に「バイデン大統領は連邦上下両院で民主党が多数派を占めていた時でさえ法案を通すのに苦労していた」「国家の緊急事態が発生しない限り、主要な法律が可決される可能性は低い」と指摘している。INGは、今後バイデン大統領による立法措置は大統領令の使用に限定される可能性が高いとの見通しを示した上で、「バイデン大統領の焦点は、議会の制約を受けにくい国際関係と通商政策に移る可能性がある」とみている。

(注)改選前外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますには民主党222議席、共和党212議席、欠員1議席。

(葛西泰介)

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