米中間選挙の連邦上院選で接戦続く、大勢判明が遅くなる可能性も

(米国)

米州課

2022年11月09日

118日に米国中間選挙の投開票が行われた。定員100(任期6年)の上院では、35議席が改選され、CNNの報道によると、日本時間9日午後3時(米東部時間9日午前1時)時点で、民主党が10議席、共和党が17議席を確実にし、8議席は未定となっている。未定はジョージア州、ネバダ州、アリゾナ州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州、ユタ州、アラスカ州、ハワイ州。ウェブサイトの270トゥ・ウィンに掲載されている有力な選挙予測のコンセンサス予想(117日時点)によると、民主党が48議席、共和党が50議席を獲得し、接戦は2議席(ジョージア州、ネバダ州)とみられていた。

改選前の保有議席数は、両党ともに50議席(民主党寄りの無党派2議席は民主党に含める)で、改選数は民主党14議席に対し、共和党21議席となっている。どちらの政党が上院の多数派となるか、依然不透明な状況だ。

接戦が予想されたジョージア州では、開票率95%時点で、民主党現職のラファエル・ワーノック氏(49.2%)が共和党の新人ハーシェル・ウォーカー氏(48.7%)を0.5ポイントだけ上回っている。票数にすると、約18,000票の差だ。ドナルド・トランプ前大統領がウォーカー氏を全面的に支持する一方、同氏の中絶問題が議論を呼んでいた。同州では、特定の候補者が過半数を得票できなければ、決選投票に持ち込まれる。

同じく接戦が見込まれていたネバダ州では、開票率44%時点で、民主党の現職キャサリン・コルテス・マスト氏(54.3%)が共和党新人のアダム・ラクサール氏(42.9%)を11.4ポイント上回っている。しかし、開票作業が進んでおらず、勝敗の見通しは立っていない。ラクサール氏は、祖父がロナルド・レーガン元大統領の最側近で、父が上院議員を36年間務めた人物という高い知名度を強みに選挙運動を進めた。同州の経済都市ラスベガスが新型コロナ禍で大きな打撃を受け、経済対策が本選挙の主要課題に挙がっていた。

僅差で共和党候補の優勢が伝えられていたペンシルベニア州では、新人候補同士の争いとなり、同州副知事のジョン・フェッターマン氏(民主党、49.4%)が、米国初のイスラム教上院議員候補となった医師のメフメト・オズ氏(共和党、48.1%)を上回っている。開票率は89%。フェッターマン氏は20225月に脳卒中を患い、オズ氏が選挙期間中に同氏の健康不安を追及していた。

そのほか、注目州に挙がっていたアリゾナ州では、開票率54%時点で、2020年の特別選挙に当選した民主党現職のマーク・ケリー氏(57.2%)が共和党のブレイク・マスターズ氏(40.5%)を16.7ポイント上回っている。ウィスコンシン州では、3期目を目指す共和党現職のロン・ジョンソン氏(50.6%)と同州副知事の民主党のマンデラ・バーンズ氏(49.2%)の差がわずか1.4ポイントとなっている(開票率88%)。

複数の州で接戦が続いており、大勢が判明するまで時間がかかりそうだ。

(片岡一生)

(米国)

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