デング熱の10月の感染者が上昇傾向、感染対策が必要

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年11月08日

バングラデシュ保健省保健サービス総局(DGHS)が11月1日に発表したデング熱の感染者データPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(注)によると、10月の感染者数は2万1,932人、死者86人となり、8月の3,521人、11人、9月の9,911人、34人から急増した。11月1日の感染者数も単日で983人と高い水準となっている。

デング熱の症状の特徴としては、発熱や目の奥の痛み、関節痛、筋肉痛などで、デングウイルスを持った蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)に刺されることで感染する。バングラデシュでは6月から11月ごろまで感染に注意が必要となっている。デング熱は雨季(6月~10月)になると発症する。2022年のバングラデシュは10月に入っても降水量が多く、サイクロンも発生した。これらの影響で11月中旬までデング熱の感染者数が減少しないという報道もある(「デーリー・スター」紙11月2日、2022年8月19日記事参照)。

デング熱の対策としては、長袖と長ズボンを着用の上、肌の露出を避けて蚊に刺されないこと、殺虫剤を使用して室内の蚊を駆除すること、睡眠時などに蚊帳を活用することなどが挙げられる。

(注)日々の感染者発表はDGHSのホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから確認可能。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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