米オレゴン州知事選、接戦の末に民主党候補が当選確実

(米国)

サンフランシスコ発

2022年11月15日

米国オレゴン州で11月8日に中間選挙と同時に行われた知事選で、民主党の同州議会元下院議長ティナ・コテック氏が、共和党の同州議会元下院少数党院内総務クリスティーン・ドラザン氏に対し、得票率47.0%対43.6%の僅差で当選確実となった(開票率93%、NBCニュース11月13日東部時間午前1時時点)。今回の知事選では、ドラザン氏が勝利すれば36年ぶりに共和党知事が誕生することから注目が集まっていた。ケイト・ブラウン現知事(民主党)は2023年1月9日に2015年の就任から8年で任期満了となり、任期制限のため立候補できなかった。

また、中間選挙に合わせて実施された住民投票では、法案の1つの「医療へのユニバーサルアクセス」(全ての州民に対し安価な医療アクセスの提供を義務付けるもの)は賛成50.6%、反対49.4%で可決濃厚となっている(開票率89%、NBCニュース11月13日東部時間午前0時時点の速報値)。現在の州法は、低所得者や障害者など一定の基準を満たす州民に医療を提供することを定めているが、今回の法案では州憲法を改正して、医療へのアクセスを基本的人権と定め、全ての州民に費用対効果が高く臨床的に適切で安価な医療へのアクセスを提供することを州に義務付けるもの。安価な医療へのアクセスが基本的人権と定められれば、オレゴン州が全米で初めてとなる(AP通信10月28日)。

(田中三保子、石橋裕貴)

(米国)

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