コメダ珈琲店、イオン香港と提携で香港初出店

(香港、日本)

香港発

2022年11月02日

日本で大手コーヒーチェーンの「コメダ珈琲店」を展開するコメダは1021日、海外での36店舗目となる香港1号店をオープンした。今回の香港進出は、香港におけるエリアフランチャイズ契約を締結している永旺(香港)百貨(以下、イオンストアーズ香港)との提携によるもの。

オープンに先立って行われた1019日のメディアイベントには、日本からコメダホールディングスの甘利祐一代表取締役社長が駆けつけた。

店内には、座り心地にこだわったソファ席を多く用意し、一人席の間隔も確保したほか、Wi-Fiや充電用のコンセントを完備。「店がまるでご自宅のリビングルームの延長線上のように元気や英気を養い誰もがくつろげる“街のリビングルーム”でありたい」と願うコメダ珈琲店の「こだわり」を香港でも再現した。

オープン日には、朝から多くの来店客が行列を作り、「SNS映え」する写真を撮影する若い女性客の姿も見受けられるなど大盛況のスタートとなった。来店客からは「日本で食べたシロノワールを食べるために並んだ」「日本のコメダ珈琲店で食べた味がそのまま再現されていて嬉しい」「とても落ち着く空間で、ゆっくりと過ごすことができた」「シュウマイなど香港ならではのメニューがあって良い」といった声が聞かれた。

イオンストアーズ香港の菅原取締役社長は、今回の提携の背景について、「イオンストアーズ香港として新しい成長を目指していく中で、外食にかける消費額が多い香港では飲食店事業にビジネスチャンスがあると考えていた。コメダ珈琲店は、イオングループが日本国内で運営する商業施設内に数多く出店いただいているという縁もあり、今回の提携に至った」と説明。また、今後の抱負について菅原取締役社長は、「香港内で積極的に店舗を拡大していきたい」と述べた。

写真 店内の様子(左:在香港日本国総領事館提供、右:ジェトロ撮影)

店内の様子(左:在香港日本国総領事館提供、右:ジェトロ撮影)

写真 朝食メニューなどの様子(ジェトロ撮影)

朝食メニューなどの様子(ジェトロ撮影)

写真 店舗の外観と朝から行列を作る客の様子(ジェトロ撮影)

店舗の外観と朝から行列を作る客の様子(ジェトロ撮影)

(山崎裕介)

(香港、日本)

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