英国務相、同僚に対する嫌がらせ疑惑により辞任

(英国)

ロンドン発

2022年11月14日

英国のギャビン・ウィリアムソン内閣府国務相は118日、リシ・スナク首相宛ての書簡により国務相辞任の意向を示した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。ウィリアムソン氏に対しては、同僚に対する嫌がらせ行為をしていたとする報道がされていた。

報道によると、9月のエリザベス女王の国葬開催にあたり、ウェンディ・モートン院内幹事長(当時)に対し、参列者名簿にウィリアムソン氏が含まれていなかったことについて批判するメッセージを送信したとされている。「ザ・サンデー・タイムズ」(電子版115日)では、ウィリアムソン氏とモートン氏のメッセージのやり取りが画像により報じられた。このほか、ウィリアムソン氏がかつて国防相を務めていた際の官僚に対する脅迫疑惑も報じられている。

ウィリアムソン氏は、スナク首相に宛てた書簡の中で、メッセージの受信者に対しては苦情申し立ての手続きに従い謝罪したとするものの、その他の自身の行動に対する不服申し立てについては反論するとして否定した。その上で、これらの主張が「政府が進める良い行い」を妨げることになるため、国務相を辞任することを決めたとしている。これに対し、スナク首相は書簡で、「大変残念」としながらも「退任する決断を支持し、その理由を理解」しているとして辞任を認めた。

ウィリアムソン氏は自身のツイッターで、この憶測を払拭(ふっしょく)するために退職金を受け取らないとの意向を示し、その分の資金は、国営医療サービス(NHS)の待機者数を減らすなど政府の優先事項に充てられるべきだとした。

野党・労働党のアンジェラ・レイナー副党首は同日夜にBBCに対し、スナク首相が「汚い取引」のために同氏を任命したとして批判。同党のキア・スターマー党首も119日の議会下院での討論で、スナク首相が「とても弱腰」で保守党内の議員からの反抗を非常に懸念していると批判した。

ウィリアムソン氏は、テレーザ・メイ政権時に国防相、ボリス・ジョンソン政権時に教育相を歴任しているが、国防相時代に国家安全保障会議の機密事項を漏洩させたとして大臣職を解任されている。

(菅野真)

(英国)

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