米ユタ州投資セミナー、在ユタ企業と日本企業の連携にも期待

(米国、日本)

ロサンゼルス発

2022年11月21日

米国の在デンバー日本総領事館とワールド・トレード・センター・ユタは1115日、ユタ州都ソルトレークシティーで、日本企業に同州への投資を呼びかけるセミナーを開催した。セミナーはオンライン参加も受け付け、日本企業や在ユタ州米国企業などから約100人の関係者が参加した。

米国西部ロッキー山脈の西側に位置するユタ州は、インフラやエネルギー、バイオテクノロジー、航空宇宙産業、ハイテク産業の分野で成長が著しい。過去6年間(20162021年)の経済成長率の年平均値は4.8%(全米2.1%)と、全米各州の中で最も高いほか、20229月の失業率2.1%(季節調整値、全米3.5%)は全米各州で2番目に低いなど、経済環境は良好だ。また、近隣のカリフォルニア州などから若年層の流入が継続しており、人口は2010年(276万人)から2020年(327万人)に51万人増加し、全米各州で最も高い伸び率18.4%(全米7.4%)を記録した。さらに、2020年の州人口に占める18歳以下の割合は29.0%(全米22.1%)で、全米各州の中で最も高く、経済や市場の将来的な成長も期待される。

セミナーでは、日本企業によるユタ州への投資を呼びかけ、ジェトロ・ロサンゼルス事務所の瀧統所長が日本企業の米国やユタ州への進出状況や、ジェトロによる進出支援などを紹介した。また、ソルトレークシティー会場の大部分を占めた米国企業からは「日本企業と米国企業の文化や仕事の進め方の違い」や「日本で事業を行う場合の留意点」などに関する活発な質疑応答が行われ、日本企業によるユタ州への投資だけでなく、在ユタ州米国企業による日本への投資や日本企業との連携への期待の高さがうかがえた。

写真 セミナー会場の様子(ジェトロ撮影)

セミナー会場の様子(ジェトロ撮影)

(永田光)

(米国、日本)

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