香港、9月の小売売上高は微増、耐久消費財の2桁増が寄与

(香港)

香港発

2022年11月08日

香港特別行政区(以下、香港)政府統計処は11月1日、9月の小売売上高(速報値)を前年同月比0.2%増の280億7,200万香港ドル(約5,334億円、1香港ドル=約19円)と発表した(添付資料図参照)。2カ月ぶりに前年同月比でプラスとなった。

同月の小売売上高のうち、オンライン販売額は前年同期比で27.5%増の28億7,300万香港ドルで、全体の10.2%を占めた。

業態および品目別(注)にみると、増加幅が最大となったのは「耐久消費財」(前年同月比14.6%増の62億4,200万香港ドル)だった。一方で、「百貨店」は2022年5月以降5カ月連続で前年同月割れが続いており、9月は17.6%減の21億7,400万香港ドルだった(添付資料表参照)。

香港政府報道官は今後の見通しについて、「全体的に安定した域内の新型コロナウイルス感染状況や労働市場の改善、電子消費券の配布が短期的に消費需要を下支えするとみられるが、金融引き締めがプラスの効果を相殺する可能性がある」とコメントしている。

恒生銀行の薛俊昇チーフエコノミストは「インフレの影響を除けば、ほぼ予想どおりの結果となった。9月の消費実績(小売売上高)は、株式市場と不動産市場の影響を受けるかたちで、購買意欲が低下したとみている。(小売売上高は)2022年後半にさらに改善が進み、増加幅の増大が見込まれるだろう」と述べている(「香港経済日報」11月2日)。

(注)原典「香港政府統計処公表資料」では、「業種」と「品目」で分けずに、同じ項目として分析している。

(松浦広子)

(香港)

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