LGエレクトロニクス、第3四半期の売上高は過去最大
(韓国)
ソウル発
2022年11月07日
韓国のLGエレクトロニクスは10月28日、2022年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。売上高は前年同期比14.1%増の21兆1,768億ウォン(約2兆1,177億円、1ウォン=約0.1円)となり、四半期ベースで過去最大を記録した。営業利益は25.1%増の7,466億ウォンだった。
同社が発表した同四半期の部門別業績は以下のとおり。
1.ホーム・アプライアンス&エアー・ソリューション(H&A)事業本部(洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど)
売上高は7兆4,730億ウォン、営業利益は2,283億ウォンだった。売上高は前年同期比5.8%増で、第3四半期として過去最大だった。新家電やスチーム家電などのプレミアム製品の販売が好調だった。営業利益は、物流費やマーケティング費用の増加などにより、半減した。
2.ホーム・エンターテインメント(HE)事業本部(テレビなど)
売上高は3兆7,121億ウォン、営業損失は554億ウォンだった。テレビの世界需要の減少や、ウクライナ情勢による欧州での消費心理冷え込みの影響を受け、売上高が前年同期比11.2%減となった。また、売上高減少の影響やマーケティング費用の増加により、営業損失が発生した。
3.ビークルコンポーネント・ソリューションズ(VS)事業本部(自動車電装部品など)
売上高は2兆3,454億ウォン、営業利益は961億ウォンだった。完成車メーカーの生産拡大に対する積極的な対応や、効果的なサプライチェーン管理が売上高を牽引した。営業利益は、全ての事業領域で売上高が伸びたことや、原価管理を改善したことで、黒字となった。
4.ビジネス・ソリューションズ(BS)事業本部(モニター、電子看板など)
売上高は1兆4,292億ウォン、営業損失は144億ウォンだった。インフォメーションディスプレーなどのB2B市場の需要回復により、前年同期比9.7%増となった。営業利益は、原材料の価格上昇や、物流費の増加などの影響を受け、営業損失を記録した。
(柳忠鉉)
(韓国)
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