米国日系レストラン協会、「スシ・アンド・サケ・フェスティバル」を3年ぶりに開催
(米国、日本)
ロサンゼルス発
2022年11月17日
米国日系レストラン協会(JRA)は11月6日、寿司(すし)と日本酒に関するイベント「スシ・アンド・サケ・フェスティバル(Sushi & Sake Festival)」を新型コロナウイルス感染症の流行による開催中止を経て、3年ぶりに開催した。JRAには、主に米国ロサンゼルスで営業する日本食レストランが加盟している。
今回のイベントには、約30社の日本食レストランや食品メーカーが寿司や日本酒などの日本食を提供し、約800人が来場した。普段は日本食になじみがないとみられる米国人も多数来場しており、あらためて日本食への関心の高さがうかがえた。イベントに出展した食品メーカーの関係者は「ロサンゼルスでは多くの日本食レストランが展開しており、日本食はすでに一定程度普及しているが、このようなイベントを通じてあらためて日本食の魅力を伝えることは重要」と話していた。
ジェトロは、JRAなどの日本産食品関連3団体と「日本食普及拡大のための覚書」を締結し、日本産食品の米国における消費拡大や対米輸出の増加にも取り組んでいる(2022年4月28日記事参照)。また、日本産食品の個別配送サービスの拡大にも取り組んでおり、米国で物流事業を展開するOCSアメリカの日本食材を中心とした商品個別配送サービス「LAフレッシュ・デリバリー(LA Fresh Delivery)」の側面支援も行っている。
ジェトロは、「LAフレッシュ・デリバリー」に出品され、日本産食材を利用して製造された冷凍弁当や、タルトケーキの試食品の提供に協力した。試食した来場者からは「電子レンジで温めるだけで、手軽においしい日本食を味わうことができる」というコメントが寄せられたほか、実際に冷凍弁当を注文する来場者も見られた。
(木村恒太)
(米国、日本)
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