新型コロナ流行の見通しと今後の計画発表、入国時の措置は現状維持

(韓国)

ソウル発

2022年11月10日

韓国疾病管理庁は11月9日、新型コロナウイルス感染に関する「冬季の流行の展望と今後の計画」を発表した。同庁は、(1)実効再生産数1以上の週が3週間連続し、最近1週間の平均感染者数が1日当たり4万2,000人に増加している、(2)7月に主流になったBA.5は検出率が減少しているものの、新規変異種のBQ.1.1、BF.7が増加していると言及した。さらに、冬季の流行は1日当たり最大5万~20万人、12月またはそれ以降に2022年夏のピーク(8月17日、約18万人)と同水準の感染拡大が想定されるとの見通しを明らかにした。

感染拡大に伴う防疫対策については、現在確保している検査・病床で対応可能なため、社会的距離(ソーシャルディスタンス)確保措置は講じず、また、入国者に対する検査も当面実施しないと発表した(注)。ただし、新たな変異種が発生したり感染者が急増したりした場合は、一定の国・地域を指定した上で、ビザ取得や航空便運航を制限するなどの措置を検討する方針だ。

(注)室内でのマスク着用義務や感染者の7日間隔離義務などの現状の措置は継続。

(当間正明)

(韓国)

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