米中間選挙、ケンタッキー州とウェストバージニア州、多数の共和党候補が当選確実に

(米国)

ニューヨーク発

2022年11月10日

11月8日投開票の米国中間選挙で、上院(定数100、任期6年)では35議席が改選され、ケンタッキー州では上院共和党トップのミッチ・マコーネル少数党院内総務が改選年に当たらないため、1議席のみ改選となった。「ニューヨーク・タイムズ」紙電子版(米東部時間9日午後6時時点、開票率95%以上)によると、共和党現職でトランプ前大統領派のランド・ポール氏が61.8%を得票し、民主党候補で前州下院議員のチャールズ・ブッカー氏を破って当選確実となった。ポール氏は上院議員3期目に入る。ブッカー氏は州都フランクフォートや主要都市で票を集めたものの、そのほかの地域で支持を広げられなかった。

下院では、6選挙区中5選挙区で共和党候補が勝利を確実にした。トランプ氏の支持を受けた現職のジェイムズ・コマー氏(1区)、ブレット・ガスリー氏(2区)、トーマス・マシ―氏(4区)、ハロルド・ロジャース氏(5区)、アンディー・バー氏(6区)が議席を獲得する見通しとなった。唯一民主党の支持基盤である3区では、同党のモーガン・マッガービー氏が62.0%(開票率95%以上)を得票し、共和党候補のスチュワート・レイ氏を破って当選を確実とした。

ウェストバージニア州でも、共和党現職が当確

ウェストバージニア州では、現職の上院議員ジョー・マンチン氏(民主党)とシェリー・ムーア・カピト氏(共和党)が改選年に当たらないため、下院議員のみ改選となった。2020年の国勢調査の結果を踏まえ、同州の議席数は3議席から2議席に減少し、1区では共和党現職のキャロル・ミラー氏が66.7%、2区でも同じく共和党現職のアレックス・ムーニー氏が65.6%(いずれも開票率95%以上)を得票し、事前の予想どおり、共和党が2議席獲得を確実にした。

(大原典子)

(米国)

ビジネス短信 22590900e77b8a1e