米州開発銀行の新総裁にブラジル中銀の前総裁

(中南米、ブラジル)

米州課

2022年11月21日

米州開発銀行(IDB)理事会は11月20日に総裁選挙を行い、ブラジル出身のイラン・ゴールドファイン氏が選出された。ゴールドファイン氏は前ブラジル中央銀行総裁のエコノミストで、直近までIMFの西半球局長を務めていた。ブラジル出身者がIDBの総裁となるのは初めて。ゴールドファイン氏は12月19日に総裁就任予定で、任期は5年。今回の総裁選には全部で5人の候補者がいたが、ゴールドファイン氏が得票率80%で選出された。

今回の総裁選は、マウリシオ・クラベルカロネ前総裁の任期途中での解任により実施された。クラベルカロネ前総裁は2020年10月、中南米諸国出身者が歴代就任していた中でIDB総裁に米国出身者として初めて就任したが、2022年9月26日、理事会により解任が発表された。解任理由は人事上の不正行為があったため、と報じられている。

(佐藤輝美)

(中南米、ブラジル)

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